Koan Pro(コアンプロ) V2.5PE



What's Koan Pro ?

 SSEYO Koan Proは、200以上のパラメーターを用いて音楽の生成を行う、作曲/演奏プログラムです。音階や和声、リズムなどの諸要素に対してユーザーが指定した規則に従い、楽曲をリアルタイムに解釈して演奏します。このため作品に偶然性を持たせたり、確率理論的なアプローチによる音楽的な実験が可能になります。

 Koan Proは、一般的なシーケンサーのように演奏をそのまま記録していくソフトウェアではないので、曲をプレイバックする毎にその内容は規則に従って常に変化します。パターン入力の機能を使えば、自分の考え出したモチーフをもとに音楽を展開させることもできます。無論、何も変化させないこともできます。

Composition(音楽の生成)

 Koan Proを用いれば、膨大なパラメーターを使って、自分だけの音楽世界を確実に構築することができます。全てのパラメーターはユーザー自身の手で制御することが可能です。

 一方、自動作曲のオプションを実行すれば、Koan Proに内蔵された音楽エンジンが自動的に楽曲を作成します。この場合、Koanが作曲そのものを行うので、操作の知識は必要なく、生成される曲の数も無制限です。

Synthesizer(サウンドの生成 )

 10台の独立したモジュールを組み合わせて、自由な楽音/ノイズの生成が行なえるソフトウェア・シンセサイザーが組み込まれています。加算/減算/グラニュラーといった、波形レベルからの音色作成はもちろん、リバーブやディレイ、コンプレッサーのようなエフェクター、或いはオーディオ・ファイルを用いたサンプラーとしても機能します。

 またストリングスやパッド、ドローン、ドラム、効果音などを含む多彩な音色が、あらかじめプリセットされています。

使用できるモジュール:
LFO 、 エンベロープ、トーン・ジェネレーター、パーティクル・システム(グラニュラー) 、ドラム・シンセ、ヴァーチャル・ウェーブ・ジェネレーター、 アンプリファイアー 、フィルター、リング・モジュレーター、ディストーション、コーラス 、ディレイ、リミッター 、コンプレッサー、リバーブ、他

History

 SSEYO Koan ProはTim Cole、Pete Cole、Tym Didymusらを中心とする、英国のSSEYO Ltd.社によって開発されました。1998年には、あらゆるジャンルの中で最も未来を見据えた製品やサービスなどに授与される"Millennium Products"の1つとして、音楽ソフトであるKoan Proが選出されました。また近年では、オンライン上で機能するインタラクティブ・コンテンツなども積極的に開発、発表しています。

 アンビエント・ミュージックのパイオニアであるミュージシャンのBrian Enoは、このKoan Proを用いて自身の作品集「Generative Music 1」を発表しました。以後、Loop GuruのJamuud、町田良夫氏などを始めとする多くの音楽家、アーティストがKoanによる音楽発表を行っています。

 尚、"Koan"とは日本の禅用語の1つ(公案)で、永遠に解決することのできないパズル、というような意味をもちます。Koan Proはアルゴリズム的な作曲ソフトであると考えることもできますが、そのコンセプトや精神には、東西の神秘思想が息づいています。

 


アンビント、環境音楽、ヒーリング・ミュージックの作成


テクノ、ハードコア、その他クラブ・ミュージックの作成


ジェネレーティブな要素を含んだポピュラー・ミュージックの作成


映画、TV、ビデオ、ホームページ用BGMの作成





特定の音階や旋法を用いた民族音楽、宗教音楽、民謡の作成


周波数や時間軸による音楽療法/メディテーション分野の研究、実践


ミニマルな手法による音楽の作成


12音のアプローチによる確率理論的な音楽の作成、実験





永遠に音楽を演奏し続ける、ジェネレーティブ・ミュージック再生装置


サウンド・スケープ、インスタレーション、レイヴの音響設備として


チルアウト・ルーム、瞑想、リラックスのための空間演出


魔術、黒ミサ、占星術の背景音楽


  パラメーター

 Koan Proでは様々なパラメーターに値を入力していくことによって、無限ともいえる作曲の方法を実践することができます。入力はキーボードからの数字入力やリストからの選択、マウスのドラッグ、或いはシーケンサーのようなステップ入力などの方法で行います。ソフト・プログラミングのような専門知識は必要としません。

Voice Type

 Koan Proには基本的な6種類のボイスタイプがあります。これらのボイスタイプを組み合わせることで、より複雑なアプローチによる作曲をも実現します。

リズミック:音階やリズム、ハーモニーなど、各々の発生確率に基づくルール設定に従ってフレーズを生成する、Koan Proの基本的なボイス。

アンビエント:実時間(ミリ秒単位)での音のコントロールが可能なボイス。拍という概念から解放されたアプローチが可能。

フォロウズ:指定したパートの音に反応して演奏されるボイス。エコーやディレイ、アルペジオなどを演奏するのにも適したボイス。

リピート・バー:指定した部分をパラメーターの設定に沿って繰り返す(リピート)タイプのボイス。作品に構造性をもたらす。

フィックスド・パターン:ステップ入力によるパターン作成が可能な、シーケンサ的ボイス。パターンを変化させることもできる。

リスニング:MIDI入力に反応して演奏されるボイス。他のボイスを関連付けてインタラクティブに使用したり、MIDIファイルの演奏にも使用。

Music Rule

 Koan Proには基本となる4種類のミュージック・ルールがあります。全てのボイスはこの何れか、或いは全てのルールの影響下で演奏されることになります。

スケール:12音階の各音毎の発生率を設定するルール。12音、モード、メジャー、マイナーなど自由に設定可。

ハーモニー:ボイス間の関係を設定するルール。調和/不調和のバランス、楽曲の雰囲気などに影響を与える。

ネクスト・ノート:ある音から次の音へ進むときに、どのような音程で進んでいくかを設定するルール。

リズム:全音符から16分音符まで、音の長さを設定するルール。各ボイスのリズム的要素をコントロールする。

Koan Pro V2.5の主な特徴

 V2.5で追加された最も重要な機能の1つは、内蔵されたソフトウェア・シンセサイザーです。音楽にとって極めて重要な「音色」の生成レベルからの作曲が可能になりました。

 新たなMIDIファイル再生機能により、既存のMIDIファイルをスタート地点とした作曲や、市販のMIDI素材集などの直接的な利用も可能になりました。

 新たに作成されたKoan Pro V2.5日本語電子マニュアルには、実践的な内容に基づいた、新たなチュートリアルが加えられています。



画面1     画面2     画面3


商品コード製品名価格JANコードMedia
EYS154KOAN PRO V2.5PE for Windows\48,0004517634-109932CD-ROM(WIN)

 動作環境
 Pentium 266MHz以上(PentiumIII以上推奨)、32MB以上の空メモリ、CD-ROMドライブ、Windows95/98/2000またはNT4、サウンドカードまたはMIDI I/Fと音源

*Koanシンセサイザーやオーディオ・ファイルの使用については、使用するコンピューターの能力によって制限を受けます。例えばKoanシンセサイザーを44KHzモードで使用するには、PentiumIII以上のマシンが必要です。詳しい動作環境については直接弊社までお問い合わせ下さい。


商品コード製品名価格JANコードMedia
EYS155KOAN PRO V2.5PE for PowerMac\48,000 4517634-109949CD-ROM(MAC)

 動作環境
 PowerPC/300MHz以上(PowerPC G3/G4推奨)、32MB以上の空メモリ、CD-ROMドライブ、System7.5以上、MacOS8/8.5/8.6/9対応、MIDI I/Fと音源またはQuickTime

*Koanシンセサイザーやオーディオ・ファイルの使用については、使用するコンピューターの能力によって制限を受けます。例えばPowerMac版のKoan ProでKoanシンセサイザーの機能を使う場合、G4クラスのマシンでも最大で22KHzモードまでしか実質的には動作しません。詳しい動作環境については直接弊社までお問い合わせ下さい。



*製品にはKoan Pro V2.5日本語マニュアル(PDF電子マニュアル/約300ページ)、および印刷されたKoan Pro V2(旧バージョン)の日本語マニュアルが付属します。

*Koan Pro V2からV2.5PE、V2PEからV2.5PEへのアップグレード・サービスはこちら



Koan Pro V2.5 PE体験版のダウンロード Win Mac
体験版用簡易日本語マニュアルのダウンロード PDF
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